CONTEST
審査員の皆様の「推しの一冊」はこちら。(50音順・敬称略)
秋本 可愛 kaai akimoto
ー「推し」ポイント
つくることを楽しんでいる。それが伝わってくる。いや、きっと仕上げるのは大変だったと思うんです。苦労したはず。でも、考えている時のウキウキとか、最後完成した時のドキドキとか。読んでいる僕にまですごく伝わってきて。もしも、つくったあなたが目の前にいたとしたら、「めっちゃ良かったっす!」って話し掛けてます。考えたことをカタチにする。そして、どうしたら伝わるかをあれこれ考える。この一連の行為、僕はとても好きです。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
「手紙の向こうの人へはじめまして」という企画に魅了されました。普段なら絶対見ない人の手紙をのぞかせてもらっているワクワク感、3回の手紙交換のやり取りでどう関係性が発展していくのか、さらにはこの手紙を受け取った本人たちの心境ものぞかせてもらい、番組を見ているようでした。そして手紙をやり取りしたわけではないのに不思議と、読みながらその字面や言葉の選び方を見てどんな人だろう〜と想像させられ、「手で書く」ことの良さが凝縮された企画だったように感じます。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
「字は人を表す」というどなたかの好奇心から1冊になるまでに広がる企画力、そして1つ1つの丁寧につくりこまれた取材・編集力にも感動しました。チームの仲間とともにこれからも楽しみながら素敵な作品を生み出して欲しいなと思いました。
阿部 広太郎 kotaro abe
ー「推し」ポイント
「手紙の向こうの人へはじめまして」という企画がとにかく面白かった!これまで幾度となく「人の字」に触れてきたはずですが、「字」がこれほどまでに面白いと思ったのは初めてかもしれません。オンラインでやり取りすることに慣れすぎて、文字には人それぞれ個性豊かな表情があること、そして文字から想像できる力が人間にはあるということを思い出させてくれたように感じます。家族や友人などとも会い辛い今だからこそ、少し時間をかけて手書きの手紙を送りたくなる1冊でした。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
「city×product=マチダクト」カタチにしているのが本当にさすがで。いいなあ、いいねえって、思いながら、じーんと眺めていました。思うのは簡単で、つくるのが大変で。ちゃんとつくっていることが、うれしくなりました。思い出になりますよね。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
いつも思うのが、伝えたいと思った時に、人は足し算してしまう。これでもかと言うくらいに、書いてしまう、詰め込んでしまう。「in」のみなさんは、見事に引き算が出来ていて、そこがとても良くて。後は、今は、一つずつのコンテンツが、やや独立して見えるから、ページをめくっていく上で、どんな感情を抱いてもらいたかの繋がりの構成を意識すると、一冊を通してのメッセージがより際立つと思いました。
石田真澄 masumi ishida
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
食べるをテーマに、いろんな角度からページを作っていて読んでいて飽きなかったです。
写真やイラストで魅せるページもあれば、文章をしっかり載せるページもあり、ページによって雰囲気が違うのにまとまりがありました。
テーマが食べることだったので読んでいて、なるほど〜!と思うこともたくさんあり面白かったです。全体的なデザインもバランスがよく色のトーンも揃っていたところが素敵でした。
和菓子の企画でも、取材ページの後にそれだけで終わらずに編集部員が考えた和菓子がイラストと共に掲載していて、読み応えがありました。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
「パフェとサンデー」 テーマがとっても面白かったです。 多くの人が疑問に持ちながらも答えを知らないことだと思う。 文章も分かりやすく遊び心もありすぐに読んでしまいました。 イラストやデザインはもちろん、タイトルなどの文字デザインも素敵でした。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
全体のまとまりやデザイン、文章量がバランスよく読みやすく、手元においておきたいと感じました。単純にもっと多くの記事を読んで見たいと思ったので、記事数を増やして見て欲しいです。また、後半の3企画が前半のテーマのページとトーンがかなり変わっていたので、つなぎ目をどうするか考えてみても良いと思いました。後半が連載ページなら、連載ページとわかるように表記したり後半3企画でデザインを統一してみても見やすいと思います。
和泉琴華 kotoka izumi
ー「推し」ポイント
まず初めに、テーマを含めて内容がとても面白いと思いました。そして写真やレイアウト、デザインもバランスがいい。作り手側の感情や思い、本音が誌面から伝わってきて、気づいたら読み進めてしまっている感じ。夢を追いかける2000年生まれの若者たち、今だからこそ書ける嘘のない文章に19歳の時の自分を重ねて、なんだかワクワクさせられました。
同世代が読んでももちろん面白いのだろうけど、大人たちが忘れてはいけない若さの中にある情熱や夢に向かう気持ち、葛藤を思い出させてくれる一冊だなと思いました。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
見開きの2ページ目。 ここを選んでいいものかと少し悩みましたが、冊子を開いた瞬間の最初の文章に惹かれて、心をグッと掴まれました。なんでもそうだけど、第一印象って大切だと思うんですよね。この想いを読んで、このマガジンを最後まで読みたいという気持ちにさせられました。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
正直、私からアドバイスすることはあまりない…、と思うほど完成度が高くパワーを感じる一冊でした。ただもう少し1ページの中に情報量が多くても読み応えがあっていいのかなと思いました。若者をテーマにしているマガジンではありますが、年代問わず楽しめる内容だったので幅広い世代に手にとってもらえる機会があるといいですね。今ある夢や葛藤、情熱を絶やさずにぜひ創作を続けてください。これからの活動、そして皆さんが掲げる夢での活躍を楽しみに応援しております。
一乗ひかる hikaru ichijo
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
パラパラとめくったときの情報のリズムがちょうど良かったです。
ちゃんと中身も読んでみようという気持ちにさせてくれました。
表紙と中身のトーンがあっているので、テンションの差もなく、おちついて内容に目を通すことができました。
レイアウトや情報量など、読み手のことを考えて客観的につくっているんだとおもいます。
他の団体さんのフリーマガジンが光沢紙が多かった中(光沢紙がわるいわけではないですが)、さらっとした紙は手に馴染みました。プロダクトの学生さんだからなのか、物として冊子をみているのかなあと想像したりできて良かったです。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
11,12ページの「プロダクト生の相棒」の見開きがかわいかったです。文字でぐるっと囲んでいて、ぱっと見で目を引くレイアウトはみてて楽しいので個人的にとても好きです。「仕事を支える手」の写真の粗さと、題字のにじみが合っているのも雰囲気があっていいとおもいました。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
ページによって余白を持て余している感じがして、本のサイズが大きく感じました。
きっと相対的なものなので、ページのバランスがよくなれば気にならないのだと思います。
あとは細かいですが、11,12ページの見開きで文字がノドにかかって、半分になって読めないところがあったのがもったいないなとおもいました。
もうひとつ細かい話ですが、ところどころのイラストがイラレで直したような線になっているのもさらっとしすぎているのかなとおもいました。ゆらぎがある線だったら、もしかしたら余白の見え方がいい空間に変わっていたかも、とも思いました。
一ノ瀬雄太 yuta ichinose
ー「推し」ポイント
いま改めて写真そのものをテーマにする着眼点が良いと思いました。世界中の人がポケットにカメラを入れてる現代、文字を書くよりも簡単に写真を撮れて、すぐに人にみせれますよね。今一度写真ってなんだろうって考えてみようということは、紙でやるべきテーマとしていいナと思いました。そしてまとめ方も、歴史、写真誕生以前の話し、作家の紹介、エッセイと楽しくまとめてあり構成力が高いと思いました。あと、書名のサブタイトルに「THE DOOR TO CULTURE」とあり、これがいい言葉だなと思いました。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
カメラ誕生以前、という企画がスルドい着眼点だと思いました。写真の誕生によって画家たちが絵画に新しい価値を見出すために印象派やキュビズムが産まれた、というような話は美術史の大きな転換点だったと定義されてますね。今は記録は動画が普通になって、静止画の写真の価値がまた少し変わってきたような気がしています。そういったことに思いを馳せながら読みました。 全体的に内容が詩的でとても好きでした。だからこそ非常に感心したのは表2に入ってる「サンプル百貨店 x Seal」の広告ページでした。パッと見でオチャメでカワイいのでホッコリしたんですが、絵的な遊びに負けずきちんと商品の内容が分かります。俺もここでジュース買ってみたい! フリーペーパーに限らず雑誌やwebメディアでもなんでもそうだと思いますが、スポンサーと付き合いながら物作りをするというのはクリエイターに絶対に必要になる技術ですね。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
100号まで続けてください。
門田 伊三男 isao kadota
ー「推し」ポイント
まず表紙に惹かれました。「食べるを楽しむ」という特集にしては、そこまで楽しくなさそうにアイスを食べる二人の表情にリアリティを感じました。また、誌面全体に好きなものを詰め込んだ感じが読んでいて楽しかったです。鴨川ごはんの若干無理矢理な感じ、かと思えば和菓子屋さんを丁寧に取材し、感化されたオリジナル商品を考えてみたり。農家の方や食堂のオーナーさんに、食材に向き合う真摯な姿勢を密着取材したかと思えば、エッセイ、メイク、ファッション、アート写真と、コンテンツが自由気ままにテンポ良く展開していくのも心地よかったです。他の特集号も読みたくなりました。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
このページがいい!というよりは、複数の編集者が自分のページを好きにつくっている、ごった煮的な感じが好きです。ページの展開で一番好きなところは、aboutページから夜の自由研究ページのギャップです。揺さぶられました。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
今のままでいいと思います。あまり色々なものを参考にしすぎず、上手にまとめることをそこまで意識せず、今感じることや好きなことに素直につくって欲しいと思います。そういうつくり手のテンションが読者に必ず伝わるので、大切にして欲しいと思います。何年か経って読み返したときに恥ずかしくなるくらいピュアな「今」が誌面に残せたら最高ですね。多くの人に共通すると思いますが、自分の若い頃の作品を振り返るのは死ぬほど恥ずかしいことですからね。でもそれって大切なことだと思います。今じゃなきゃ絶対つくれないものをつくってください。
月刊妄想星占い gekkan mousou hoshiuranai
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
写真を撮る時はマスクを外したり顎マスクにしちゃう方が多いと思われますが、全ての企画の写真でしっかりマスクをつけたまま皆様写っていたのがとても好感が持てました。感染対策をしっかりした上で制作を進めていて素晴らしいです!応援したくなっちゃいました。一年中夏か冬かとかパフェ作りとかすごい可愛いことされてて読んでて何だかほっこりしました。気持ちが疲れた時はchoiceを読んでほっこりしようと思います。癒しをありがとうございます!
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
P.14「ステイホームでパフェ作り」博多風高菜丼パフェ、美味しそうです!作ってみようかな。私も食パンは8枚切りよりも6枚切り派です。朝は米よりパン派だと言う割に、パンの耳しか使わないのが良かったです。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
あまり深いことは考えず皆様がやってみたいこととか楽しいと思える企画だけをやって欲しいなあと思います!楽しくやるのが一番です。めんどくさいこととかちょっと勉強しなきゃいけない怠いことはパスして、そういうのはやりたい人に任せて良いです!もういっそ読む人のこととか一切考えずにただただ自分勝手に思い出になりそうな楽しいことだけやっていただけたら逆にそれは私が個人的に読んでみたいです、めちゃくちゃ可愛くなる気がします!
児島幹規 mikinori kojima
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
ではなぜ「ホホ」を選んだのかというと、一番明確に、無駄なく作られていました。これが意外と簡単ではないんです。人っていろんな欲がでてきますから。対象の年齢も性別も幅広いことからあえてお洒落にせず、高齢者には懐かしく若い人には新鮮に映るようなレイアウトが意図的であることは、カバーのイラストから理解できました。また、判型が小さいのは訪れた人が手にしやすいこと、置いてもらうお店などのためであるのは当然ですが、表1から表4含め20ページしかない中で作り手のエゴを感じさせる企画もなく、街のために、街を訪れる人のために作られています。悩んだのは、他の誰かが作っても、掲載店はほぼ同じになるという点。一冊目だからできたことをどう判断しようか考えましたが、ガイドBOOKにはないアウトプットを感じたのでよしとしました。また、今回参加した中で掲載内容が一番わかりやすいカバーでした。フリーペーパーは手に取ってもらわなくてはなりませんからカバーはとても大事だと思っていますので、そこも含めて「ホホ」を選ばせていただきました。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
上にも書きましたが、読者を想定し、その距離を縮めるための施策。特にいいのはカバーですが、意外といいのは登場する人達の表情や姿。その人らしさが感じらていいですね。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
二冊目があるのでしょうか? これを出した後の二冊目に挑めるなら簡単ではないからこそ楽しいと思います。自分は2冊目、3冊目、4冊目ぐらいまで勝手にイメージが出ましたが(笑)楽しくできそうです。自分なら、あえてテキストにもう少し地元視点を織り交ぜたほうが和むかなぁ、と思います。すべてを伝えきることが人の心を動かすとも限りませんので。
ごめん gomen
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
「文字」というひとつのテーマの中に、懐かしさやあたたかさ、人の愛おしさがぎゅっと詰まっていてとても好きでした。ひとつひとつのトピックも、ほっこりしながら読ませていただきました。私自身、人の文字を見るのがとても好きなので、読んでいて楽しかったです。
最近は手書きの文字を書くことも、見ることも減ってしまいましたが、だからこそ、あえて手書きにこだわったり、手紙を書いてみたりすることは大きな意味があるのではないかと思います。私も文通したくなりました。
そして、これだけ文字の情報量が多いにもかかわらず、かわいいデザインですごく読みやすかったです。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
お互いに面識のないふたりが手紙を送り合い、最後に会って話すという文通の企画が特に素敵でした。実際にやりとりした手紙を見ると、それぞれの文字から「こんな人かな?」と、つい想像してしまう楽しさがありました。手紙はLINEよりも気軽でない分、相手にとっても書いている本人にとっても、伝えたいことが明確に詰まっている感じが好きだなとあらためて思いました。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
私は専門的な知識がないので、アドバイスは特にありません。あえて言うならば筑波大生以外にも読んでほしいなと思いました。
白石勝也 katsuya shiraishi
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
「二項対立を考える」というテーマに、一瞬で心を持っていかれました。一見すると「二項」なものも混ぜることはできるのではないか。そもそもなぜ人々は「二項」でものを見てしまうのか。世界のあらゆるところで進む「分断」にも通じるテーマ設定、問いがとても素晴らしいと思いました。また、それらに答えていくトップランナーの視座にも触れられ、「これが無料でいいのか」というレベルの高さを感じました。また、「テーマ」を主役に据えているからこそのシンプルで洗練されたレイアウト、デザインになっていることも伺えます(じつは引き算をしていってシンプルに見せるほうが難しいんですよね…)決して簡単ではないテーマ選び、取材・記事編集、デザイン…これらすべてのクオリティが高く、推しに選ばせていただきました!
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
22~25ページ、原研哉さんへのインタビューが必読です。まず「―私たちはなぜ二項で物事を考えがちな のでしょうか。」という根本的な問いが素晴らしく、また原研哉さんの回答も示唆に富んでいます。難解な話も多いですが、何度も読み返し、理解を深めたくなる内容。取材、ライティングを担当した方に対して尊敬しかありません。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
このクオリティでコンテンツがつくれることにとても驚いており、期待することを伝えるのがおこがましいほどです。強いて言うならインタビュー画像のクオリティ、トーンにバラツキがあるところが気になりました。インタビューの方の世界観にあわせてコンセプトを決めて撮影する、毎回同じフォトグラファーが撮る、などするとクオリティがさらにあがると思います。最後に、個人的な希望としては、今回PDF版だったので、質感にもこだわった紙、冊子として手元において、何度も読み返したいと思いました。
ちゅうがんじたかむ takamu chu-ganji
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
「わたしたちは、お金がなくなりました。」この時期、みんなが思っている、発信側は基本言っちゃいけないワードを表紙に持ってきちゃったところです。
すごく、弱みだし、人として何かの理由に使っちゃいけないワードだなって思うんですが
コロナの時期にシンクロを起こしてるパワーワードだと思います。
結果、誰も使わなかったワードです。
サークルの方は多分、今ないわけじゃなくて、ずっとないんだろうなって思ったんですが笑(創刊だし。)
そこも、妙な踏ん張り感が伝わってきちゃったところも推しちゃいます。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
各刊の表紙の一言が、どれも。表紙もインパクトありますが、各表紙はどの一言も、みんなが思ったことのある言葉ばかりです。なかなかこれをやろうとするのは難しいんですよね。すごくいいです。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
フリーペーパーの域にとどまらず、動画にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。皆さんの創作活動を、いろんな形で「カイマミ」てみたいです。
津田淳子 junko tsuda
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
今の時代に「紙の本や雑誌」としてつくる意味があるもの。それを第一基準にいつも自分で本の企画・編集をしています。今回の審査もそれを一番に念頭におきました。Web記事やSNSでの発信ではなく、紙であるからこそよりいいもの。『ツクマガ』はテーマである「手で書く、ということ」が非常に紙と相性のいい企画だと思いました。紙に書かれた文字は、実際に読者としても紙に印刷してあるものを見るほうがより深く味わうことができ、また質感も手伝って、手書き感がよく伝わってきました。
また、誌面構成がうまくできていて、どこから読むか、どんな流れで話が進んでいくか、目が迷うことなく=ストレスなく読めたことも推しに選んだ大きなポイントです。特にP.8〜あたりの流れはスムーズで内容が堪能できおもしろかったです。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
P.8〜の「手紙の向こうの人へはじめまして」がよかったです。だれかが誰かに宛てた手紙を読むことはあまりないですし、それを今どんな手書きで書くのか、内容も含めおもしろかったです。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
全体的に構成、内容、レイアウトともに完成度が高かったと思いますが、あえて細かいことを言えば、より読者の視線というものを考えるといいなと思いました。例えばP.18の年表部分、黄色のバーが中心にありますが、これが左向きの矢印のように見えてしまう。でも年代の流れは右へ向かっているので、パッと見たときに理解がしづらい。ここのバーの端の処理を変えるだけで、すごくスムーズに見られるようになると思います。またここの手書き文字ですが、スキャンしたあとオートトレースしているのか、もとの形から少しかわっているというか、かすれや筆跡が失われていると思います。手書きを見せたいなら、そのままが見られるようにこうした図版の処理を現物に忠実にしたほうがいいと思いました。
つだしんご shingo tsuda
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
総評してデザイン性が非常に高く、推しの一冊に選ばせていただきます。
各ページのデザインコンセプトが正確に定まっていて、世界観も全体的に統一されていながら、各ページに細かいニュアンスの違いもあり、読者を飽きさせないデザインだと思います。世界観を追求しているにも関わらず、そのページが何を取り上げて何を伝えたいのかというコンテンツ内容がひと目で伝わる可読性も高い、素晴らしい一冊だと思います。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
20ページ「みんなの休日の過ごし方」というページは、デザイン性はもちろん、在宅が増えた今だからこそ楽しめる内容で、個人的にも興味深く拝読しました。デザインに関しては、これだけ文字の多いコンテンツにも関わらず、読むのが嫌にならない構成が為されており、技術面が高いと感じました。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
全体的に、読みやすく楽しませていただきました。あえて伸びしろを探すなら「普段は雑誌を読まないような人たちの目に入る仕組み」を作ることができると、よりAGESTOCKの価値が高まるように思いました。
というのも私は新聞広告の広告デザイン制作会社の役員を兼任していますが、やはり大手新聞社の中でも「新聞を読まない人にどう届けるか」は最大の論点です。SNSで話題になる仕掛けを仕込んだり、食卓で話題に上がる内容を盛り込んだりと、方法は様々ですが、そのオンラインオフライン問わない『拡散性』を考えてみても良いのかなと思います。それができれば、AGESTOCKという素晴らしい雑誌が、よりたくさんの人の目に見られることになるのでは、と思いました。今後の更なるご活躍を、陰ながら応援しています。
徳谷柿次郎 kakijiro tokutani
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
思わず手にとってしまう禍々しいマグロの頭が表紙かつ、そこに引っ掛けた「ホホ」という名前も最高です。フリーペーパーにありがちな「それっぽさ」「素人臭さ」が感じられず、丁寧にひとつの地域を切り取った編集スタイルはあっぱれすぎます。いや、ホントにマグロの頭分ひとつ抜けたクオリティです。違う地域の冊子作りの仕事お願いしたいぐらい!
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
全体を通した写真の使い方とイラスト、そして書き文字の味わいが秀逸ですね。特に「三崎のおいしいトコロ」の見開きは、ただの情報ページになりがちなところを工夫で読めるコンテンツに昇華している。広告臭さのない作り込みがいい!
ー「今後に期待すること」はなんですか?
この編集スタイルで違う土地のバリエーションを読んでみたいです。慣れ親しんだ土地だからこそ作り込める可能性はありますが、然るべきやり方で世の中に発信すれば一式=50万円で依頼してくれる行政があると思います。私が住む長野市でも作ってほしいです。いや、むしろ一緒に作りませんか?
中島ミドリ midori nakajima
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
昭和っぽいレトロなラブホテルを紹介と言うテーマだけでも推すポイントですが、何より「自己満フリーペーパー」だと言うところがとてもいいです!
ページからはお二人の昭和なラブホテルへの好奇心や情熱が伝わってきます。自己満足でもいいから好きなものに全力でいたいと思わせてくれる一冊です。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
最後に突如出てくる「オムライスランキング」ページ。「オムライスが好きだから」と言う理由でできたらしい企画なのも最高です!
ー「今後に期待すること」はなんですか?
このまま突き進んで行って欲しいです!
中武 康法 yasunori nakadake
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
全てが心地よく読めました。親しみが持てて解りやすい表紙から“広告然とした”広告ページを挟んで目次、イントロ、そして特集。手に取ってから雑誌の世界に入るまでとても早かったです。上手に流れを作りつつ、「意味を食べる」みたいなふと立ち止まれるインパクトのある見出しや、見開きで縦読みのページにして新しい展開を作ったりして、緩急のつけ方も上手い。写真中心の特集を後半に持ってきているのも読後感が良いです。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
それぞれのページが、テキストもデザインも洗練されていて良かったです。 読みやすいという事が何より素晴らしいと思います。 老舗和菓子の美味しそうな写真、パフェとサンデーの適度に抽象的なイラスト等、素材のひとつひとつが効果的に用いられています。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
学生の皆さんが等身大の目線を保ちつつ、かといってただのポエムにならず、自らの足で稼いだ物事を綴っていらっしゃるのがとても安心して読む事ができました。特別な人にインタビューするとか、ワールドワイドな社会問題に取り組むというよりも、今回の様に地に足の着いた感じで続けていただけたらと思います。
編集後記をみれば個性的なメンバーが力を合わせてやっているのだと伝わります。ひとつの雑誌としてまとめられる能力が充分にあるので、あとはメンバーそれぞれの個性を誌面に生かしていけば、更に面白い展開があるのではないでしょうか。
パーティ内山 party uchiyama
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
私はGoogleマップのストリートビューで海外の危ない地域を探索することが趣味である。この『ラブホ図鑑』はまさにそれと同じ体験を私にさせてくれた。
「興味はあるけどなかなか行けない、見ちゃいけないような気がするけど見てみたい」
そんな好奇心を満たしてくれたフリーペーパー『ラブホ図鑑』、推せます。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
「ラブホ」、「昭和レトロ」というどうしてもノスタルジックになりがちな冊子の後半に突如現れる「オムライスランキング」。従業員さんが親切に対応してくれたラブホに対しても容赦なしの辛口採点。この冊子の作者はいい意味で、いや悪い意味でもどうかしているのであろう。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
今後も東京編、沖縄編など全国各地のラブホを見てみたいのでどうにか全国図鑑を完成させてほしい。ページ数もちょうどよく感じられ、入ってくる情報量も過不足なかったため変に水増しのようにページ数を増やさないほうがいいと思う。あと個人的には、冊子内で謙遜しすぎな表現が多々あったのでそこまで自分たちをへりくだらず、堂々とフリーペーパー制作を続けてほしい。面白いので大丈夫。
花椿編集室 Hanatsubaki Editing Room
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
「FASTNER.」全体を通して拝見すると、バランスがとれているように思いました。バランスがとれているなかにおいて、ページをめくるたびに制作者のみなさんがもっている若々しさや、フレッシュな感性のようなものを感じとりました。ひとつひとつの企画ページは、オリジナリティーがあり読み応えがありました。そしてなによりも、制作者のみなさんが楽しくこの「FASTNER.」の制作に取り組まれておられるんだろうなあと。その楽しさが我々にも伝わりました。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
特にポイントと感じたのは表紙です。特集のテーマに合わせて撮影・制作されたものだと思いますが、とても印象的でした。ひとつひとつのページのレイアウトデザイン、イラストの中にもオリジナリティーを感じさせました。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
表紙には「2019 SUMMER」と明記されているので、今号は2019年に発行されたものでしょう。2019年から2020年にかけて、新型コロナウイルスの影響で世の中が大きく変わりました。このような状況において媒体の制作を継続していくことは、大変なご苦労があるかと思います。しかし、これからも制作者のみなさんがお持ちであろう自由な感性やフレッシュさを失わず、型にはまることなく、さまざまな可能性を追い求めて、「FASTNER.」の制作を続けていかれることを願っています。
はましゃか hamashaka
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
手書き文字推しとしては、バイブス同じ〜!イェ〜イ!!という気持ちになりました❣️自分も写真に紙に書いた文字をコラージュする「しゃかコラ」を制作しているので、打ち込み文字が広まっている中ぜひぜひアナログな文化が残ると嬉しいです!
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
手書き文字の癖って人の性格が出ておもしろいですよね。筆跡を詳しく見ていくページが好きでした!その次に、文通がテーマのページ。文通してみたいなと常日頃思っているので、先に文通していた人と会おう!という企画は最高に面白かったです。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
多摩美術大学グラフィックデザイン学科の同級生が、卒制で私の手書き文字が好きということでオリジナルフォントを作ってくれたんです!たくさんの人の筆跡鑑定をしてみたり、オリジナル手書きフォントが増えたら面白いな〜!と思います。そんな特集はどうでしょう?また新しい企画ができたらぜひ拝読させてください❣️
林和泉 izumi hayashi
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
「読む」という意味で最も楽しめました。冒頭の知らない学生さん同士が文通するところはまるで小説みたい。「手書き文字」というワンテーマに絞って、筆跡学、文通、モジレキシ、漢字ドリルまで、幅広いアプローチで、しかもそのどれもがきちんと面白い。とても素敵で刺激になりました。
文喫では、お客様一人ひとりの興味や悩みをヒアリングし、それに対して本のかたちで視点を提案するという「選書サービス」をやっているのですが、選んだ本1冊1冊に手書きでコメントを書いた栞を挟み込んでいます。手書きであることで、「個」対「個」の認識が強くなり、誰かが誰かに宛てたという感覚が、文字の上により強く乗っかってくるのかな、ということを改めて意識しました。
メールやLINEが主流になっている10代20代の方たちと一緒だからこそ、手書きそのものの面白さや、手書き文字をやりとりする高揚を、考え、感じる意味があるなと思い、推しに選出させていただきました。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
個人の手書き文字の変遷をたどる、「モジレキシ」はとても面白い切り口だと思います。デザインもよかった。一人の方の膨大なノートやメモの観察、分析から傾向と変遷を見出していく気の遠くなるような作業だったと思いますが、個人の性格まで垣間見えるような気がして、もっと見てみたいと思いました。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
過去のバックナンバーもWEBから見てみたのですが、どの号も様々な視点からテーマにアプローチしていて、デザインも内容によって毎回趣向が凝らされており、とても素敵な紙面づくりだと思います。アドバイスができなくて申し訳ないのですが…
もし私が毎号愛読している環境にあれば、連載や固定コーナーなど、「いつもある」楽しみがあってもいいのかなと、ふと思いました。後輩に次々バトンタッチしていく学生さんの団体からこそ、引き継がれていくコーナーがあったら、その変遷も見られて面白いのかもと考えました。
福島よし恵 yoshie fukushima
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
非常に完成度が高く、学生さんのフリーペーパーとは思えないクオリティで驚きました。特集テーマも面白く、各記事がテーマからブレることなく一貫しているところに編集力の高さを感じます。
デザインの点で感心したのは、基本的な組版をしっかりと意識されている点です。デザインに力を入れているフリーペーパーは沢山ありましたが、読みやすいフォントや文字組という、エディトリアルデザインの土台を重視しているものは意外と少ないんですよね。学生の時点でこれを意識してデザイン出来ているのは凄いことだと思います。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
インタビューはどれも読み応えがありました。二項対立をテーマに様々なジャンルの方を選ばれていて、人選も質問内容もセンスが良いと思います。「これ本当に学生さんのフリーペーパー?」と思ってしまいました(もちろん良い意味で!)
ー「今後に期待すること」はなんですか?
熱意を持って真面目に作られている姿勢が伝わるのですが、もう少し遊びやミニコラムなどのページがあると、誌面にメリハリがついて更に濃い一冊になると思います。また、インタビューはとても読み応えがあるのですが、間に入ってくる写真やグラフィックのページがちょっと弱いかなと。「光と影」は6〜8ページくらいでレイアウトした方が、写真の良さが活かせると思います。編集もデザインも、学生のうちにしか出来ないチャレンジや遊びを沢山試してみてくださいね。
マツ matsu
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
人の頭の中をちょっと垣間見るというコンセプトがフリーペーパーらしいなと感じました。
僕の作っているHimagineを含め、多くのフリーペーパーは複数の記事(コーナー)を一冊の中で載せています。 それに対して、カイマミは1冊ごとに編集長が変わって、1人の”作りたい”という思いを大切にしていると感じました。尚且つ高スパンで発行しているので、編集員それぞれの表現したいことを叶えているのが素敵だなと思いました。
バックナンバーを紐でつなげて、それをコンテストに出す発想もオリジナリティがあって選びました
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
そもそもが1ページのフリーペーパーです。男臭いテーマが多いですが、女子学生が作っているのも印象的です。vol.1では大勢いた編集員が回を追うごとに減っていき、「喧嘩でもしたのかな?」とか思わせますが、ちょっとずつ人数が戻ってきてよくわかりません。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
特にアドバイスなどはないです。これからもなんとかお金を捻出して活動楽しんでください。
明円卓 suguru myoen
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
「2000年生まれの2000人でつくる雑誌」大学生が作るからこそ、圧倒的パワーと説得力を放つコンセプト。今の2000年生まれは、こんな事を考えている。時代を映すこの雑誌は、今、リアルタイムで読んで楽しいだけでなく、きっと10年後、100年後に読んだ時にも新しい発見があるはず。ずっと残っていて欲しいと思った一冊だった。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
シンプルな表紙。インタビューもので著名人を起用した場合、普通はそのネームバリューをアピールしたくなるはずが、この雑誌にはそれがない。この雑誌はあくまでも2000人の2000年生まれ一人一人が主役なのかなと想像しました。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
2000人のアンケートページ。ものすごく価値のある調査なので、ここで扱うテーマで、もっともっと色んな事が聞けたら嬉しいなと思いました。定点観測していっても面白くなるはずです。2000年生まれは、どんな人生を歩むんだろう。(きっと集めるのすごく大変なページだと思いますが…。)
吉崎 裕介 yusuke yoshizaki
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
自由ではっちゃけてるところ。カート・コバーンに安室ちゃん、なんだかなりきれているようでなりきれていない…そのズレこそが、当時を知らない若い世代による90年代再構築。編集の醍醐味を感じて胸が熱くなりました。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
映画「フォレストガンプ」のパロディ広告ページ。全力で馬鹿馬鹿しくて、泣ける。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
この人たちでしか作れない視点、熱量を感じた。それさえあればもう十分ではないでしょうか。
ヨッピー yoppy
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
総合的な完成度が一番高く、読む人のことをちゃんと考えて作られているな、と思いました。レイアウトや文字の視認性、写真の配置位置に冊子全体の統一感など、かなり細かく作り込まれていて熱量も感じます。僕はお出かけメディアの編集長もしているので、こういった「お出かけ」「旅」「旅行」をテーマにしたものに興味を引かれがちなのですが、その分をさっぴいても完成度の高さが際立ちました。「良い仕事してますね~」という感じです。ほんとに。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
airdoとau損保の広告が入ってるのかな、と思ったのですが、これもちゃんと旅に関係のある内容で、他のページからもシームレスに読み進められるので良いですね。僕は自分の記事中に強引に広告を放り込んだりしがちなのでこういうのは見習わなきゃなと思いました!
ー「今後に期待すること」はなんですか?
「総合的な完成度が一番高い」という事は、言い換えれば「こなれている」ということでもあるので、良い意味でも悪い意味でも商業誌っぽさがあります。言ってしまえば「旅行雑誌に載ってそうな内容」の域を出ていません。学生ならではの、フリーペーパーならではの尖った企画、好奇心がそのままぶつかってくるような熱量の高い企画、ちょっと見てみたくなるようなオリジナリティのある企画が入ってくるともっともっと良くなると思います。他の旅行雑誌には絶対載らないような企画、楽しみにしております!
柳下恭平 kyohei yanashita
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
読み応えたくさんで、広告という分野の中で横軸と縦軸の比較がいいからです。フリーペーパー的、著作権のギリギリ感もいい。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
p.15)「懐かしいCM」を安易に「懐かCM」ってしないところ。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
今のままでいいと思いますが、あえていうなら全体のエディトリアル・デザインの揃え感でしょうか。
龍崎翔子 shoko ryuzaki
ー「推しの一冊」
ー「推し」ポイント
バブル期のカルチャーを取り上げるというトレンド感度、それを当時の雑誌のテイストで構成するというリトルプレスならではの自由自在さ、ややもするとマンネリ化しがちなところでしっかり妥協せず作りきったディテールの精緻さなど、感嘆すべきところがたくさんあるフリーペーパーでした。個人的に80's〜90'sのカルチャーが非常に好きなので、その感覚を突き詰めて形にしてくれた人がいるということだけでかなり嬉しく、無料だともったいないんじゃないかと思うくらいの出来栄えだと思います。
ー「特にここがよかった!」というのはどこですか?
特定のページというより、小さい頃実家で見かけたお母さんが若かった頃の雑誌が纏っている空気感が2020年に甦っており、なんとも言えない懐かしい感覚に襲われました。こんな感じの写真だった〜、こんな段組みだった〜!というこだわりの発見が至るところに詰め込まれていて細部まで楽しんで夢中になって読むことができました。
ー「今後に期待すること」はなんですか?
普通にクオリティ高いので特にアドバイスすべきことは多くないのですが、今号は今までとかなり方向性を変えてやっていると思うので、これからどんな作風でやっていくのかすごく楽しみです。個人的には、特集したいテーマを雑誌のトンマナに落とし込む、という作風は出版界全体を見渡してもかなりユニークだと思うので、今後も検討してもらえたら嬉しいな〜と思っています。ぜひHOTEL SHE, にも置いてください🙏🏻✨